日大通信雑記

教員免許の取得のため、日本大学通信教育部(日大通信)の門を初めて叩いたのは2009年の春だった。それから4年ほど経った2013年の10月から、私は再び日大通信に学んだ。

本ブログでは、主に2013年からの学習の記録、思ったこと、感じたことを綴ります。けっこう自分勝手なことも書きますが、何とぞご容赦くださいませ。

内を見るより外を見る

あまり宣伝文句だけを真に受けないほうが良い、というような記事を以前ここに書いた。働きながら教員免許が取れる…という類いのフレーズのことである。


それに関連して、私見だがこんな宣伝にも注意した方が良いように思う。


「通学課程の学生より、通信の学生の方が教員になっている率が高い。」


日大通信を紹介する某動画に出てくる言葉だ。


しかしどうだろう?数が多いのと、率が高いのでは、結果的に言っている内容はかなり差が出てくる。


①50人中15人合格=30%

②100人中25人合格=25%


上の例で、合格者数が多いのはどちらか?


数が多い、という見方なら当然②である。


仮に①を通信の教職課程履修者に占める教採合格者、②は通学課程のそれだとしてみよう。


数字のからくりとは、意外と簡単に成立することに気づくだろうか。


通信の学生は、教職課程を取るつもりの人はほぼ、何らかの形で採用試験を受ける。だから、上の数字で言えば50人ほぼ全員が「先生になりたい」人達だ。


一方、通学制の場合はどうか。通学制大学に通った経験のある方はわかると思うが、「先生になる気がない」人達、すなわち免許を取りたいだけの「ペーパーティーチャー」が結構な数存在する。ましてや、全国最大級の学生が在学する日大である。その率は必然的に上がっていくはずだ。


例えば②の100人の中に、いわゆる「免許を取るだけ」の人が30%くらいいるとしたら、実質的に70人が試験を受け、25人が合格していることになる。


つまり、通信のほうがたくさん受かっているわけでもなければ、通学のほうが優秀なわけでもなく、状況はどちらも大差はないということ。内側の事情ではなく、全国の大学生、あるいは就職浪人組も含めたすべての教員志望者の中でいかに勝負するか、という至極当然な話なのである。

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