先生になれる?なれない?
日大通信に限らず大学の通信制課程には、教員免許取得のために、大学既卒の学生が多く在籍している。私もその一人であるが、実際、免許を取ることはそれほど難しい訳ではない。ただ問題は、教壇に立って教師として仕事ができるか否かは別、ということである。
私自身、一昨年夏の試験では二次試験にコマを進めたものの、二次では惨敗に終わった。教科変更して受験した昨夏は2年連続で二次試験に進んだが、正規で名簿搭載はならず、期限付き名簿搭載にとどまった。
上村愛子じゃないが、どうして一段一段なんだろうと悔し涙を流したのをよく覚えている。
ところで最近の教採は人物重視の選考を打ち出しているところが多いが、実際のところ、人物とは何だろうか?
教師=品行方正?世間的には、こんなイメージが根強く残っているらしい。それはそれで構わないと思うが、教師を志望する本人がこういうことに固執していたら、その人はきっと先生になれない。
なぜなら、品行方正をベースにしていたら、面接も討論も乗り切れない。つまり、精神論など教採で求められてはいないのである。あくまで自分が教壇に立って仕事をしているという具体的なイメージで、自分ならこうするということを考えなければいい答えは出てこない。
理想論は誰でも言える。面接の対策本なども書店に行くと山ほど並んでいるが、あのとおりにやって受かるのは、せいぜい現役の大学生くらいではないか。
少なくとも教採における人物重視とは、いかに生徒を引っ張っていけるか、とりわけ転職組の教師は、これに加えて若い先生に好影響を与える教師となれるか?というところを見られているように思う。
過去に東京都の二次面接で実際に聞かれた「場面指導」の質問を少し列挙してみよう。
さて、どんな対応をするべきだろうか?
①授業中に携帯電話を開いている生徒を発見しました。注意してもやめない場合、あなたはどんな態度を取りますか?
②授業態度の悪い生徒に注意したら、逆上して暴れだしました。あなたはどう対応しますか?
③性格的に相性の良くない同僚の教師と同じ仕事をすることになりました。あなたはどう対応しますか?
さて、品行方正で対応しきれるでしょうか(笑)私だったらどうするか…いや、それはまだ言えませんね(笑)