日大通信雑記

教員免許の取得のため、日本大学通信教育部(日大通信)の門を初めて叩いたのは2009年の春だった。それから4年ほど経った2013年の10月から、私は再び日大通信に学んだ。

本ブログでは、主に2013年からの学習の記録、思ったこと、感じたことを綴ります。けっこう自分勝手なことも書きますが、何とぞご容赦くださいませ。

振り返ってみると

正式に退学となり、もう学生ではないという実感は少しずつ湧いてきてはいる。それと同時に、思い返せばそれなりに楽しく、悔いのない2年間ではなかっただろうかという実感もある。


いかにも国文らしい、源氏物語の講義で締めくくれたのも、何だか気分的に国文学を勉強した感じがする。ただ浸っているだけかもしれないのだが(笑)


国語科の免許を取得後の半年間で受けたスクーリングは、受けた順に


国文学講義(中古)

国文学講義(現代)

国文学講義(中古)

国文法


の4科目。この中で一番意義があったのは、やっぱり国文学講義(中古)で源氏物語のことを知れたことではないだろうか。知れたと言っても、葵、夕顔のほぼ2巻のみだが、平安時代の上流階級の暮らしぶりを知る上でも、重要な史料としての役割を果たす、日本の古典文学における最高峰とされる作品。その意味が、この講義を通してよくわかった。


もし半年間の余剰的時間がなく、3月末で退学していたら、おそらくそんなことさえも知ることはなかったと思う。


教育実習の必要がなかった今回、免許申請のために取った教科に関する科目で、日本文学を扱ったのは、

国文学史Ⅰ➡白樺派(武者小路、志賀、有島以外の作家について)

国文学概論➡近松門左衛門の作品講読


の2つ。私が本来目指している高校の教員になるためには、ここで終わっていたら結局、高校の国語の授業で使えそうなものは何一つ学べなかったかもしれない。


そもそも、全体的なことを広く浅く扱うはずの国文学概論で、近松門左衛門特化の授業というのも不思議な話ではあるが(笑)


源氏物語に正面から触れる機会があったこと。これがこの半年間の収穫だろう。

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