突然の難化!?国語科教育法
昨年度までの楽勝科目、国語科教育法が今年から、試験での持ち込み不可になった話はすでに書いた。
試験で持ち込みが可か不可かという点は、その試験の難度を左右することが多い。
例えば国語音声学がもし持ち込み可だったら、かなりの割合で合格できるはずである。私が受けた昨年度2回目の試験では、まず発音記号やその特徴などを暗記しておかなければ勝負にならなかったので、1日1回を目標にノートに答えを書き、頭というより体に答えを覚えさせるつもりで勉強した。
邪道なやり方に思えるかもしれないが、今振り返るとこれは意外に頭に入るもので、今でも音声的特徴の描写を比較的イメージできる。
だが、このやり方が通用したのは、国語音声学の試験が毎年、各回ごとに同じ問題が出題されるという、この科目独自の傾向があったからであった。もし、他の多くの科目のように、テキスト全般的に広く出題される試験ならば、私が2度の受験でも合格を果たせなかった漢文学のような結果になった可能性は十分にある。
毎年、国語音声学のスクーリングは夏に1回しか開講されない。2014年度の夏スクは、漢文学と期間が重複していたことを考えると、最悪の場合、昨年度中の免許取得は叶わなかったことも有り得たのである。
話を戻し、国語科教育法。日大通信では、この科目は持ち込み可、楽勝科目の部類に、昨年度までは入れられていた。私は、この科目のⅠ~Ⅳのうち、ⅠとⅣをカモシューで取った。あまり言って良い話ではないかもしれないが、2014年度1回目の試験でⅠを受けた時、実は試験当日まですっかり忘れていたのである。そろそろ試験の勉強を始めなければ…と思って受験票を確認すると、なんとその日が試験で、慌てて大学に向かったという…
あまり大きな声で言えない話ではあるが、一番驚いたのは、そんな私がその試験をAで通ったということである。当日になってから気づく(幸い、最後の4時限目だったので遅刻もせず済んだ)という大失態となるはずが、持ち込んだリポートとテキストの該当箇所から抜粋した言葉で解答文を書き連ねて、その結果。ここでも、受ける側からすれば持ち込み可強し、という典型的な例が生まれたのである。
あるSNSで人伝に聞いた話。佛教大学の通信では、国語科教育法はなかなか受からない科目の一つだそう。試験前のリポートだけで2度、3度不合格を食らうこともあるようで、このあたりは大学によってかなりの差がある。
だが、教科指導に直結する教育法は、本来はこうあるべきなのだろう。でないと、実際に教壇に立ってからが大変である。自分の時は楽な試験でラッキーだったと、1年前なら思っただろう。だが、実際に国語科の教員を経験した今、大学の教職課程で、もっと教えることがあるはずだと痛切に感じる。そのために免許取得に至らなかったとしても、丸腰で教壇に立ち、生徒を教えることを思えば遥かにマシな気がする。
教員になるつもりなら、それくらいの覚悟は持って臨むべきだと思う。