日大通信雑記

教員免許の取得のため、日本大学通信教育部(日大通信)の門を初めて叩いたのは2009年の春だった。それから4年ほど経った2013年の10月から、私は再び日大通信に学んだ。

本ブログでは、主に2013年からの学習の記録、思ったこと、感じたことを綴ります。けっこう自分勝手なことも書きますが、何とぞご容赦くださいませ。

これが現実だろうか

久しぶりにブログを開いた。と同時に、ちょくちょく閲覧している他のブログにも立ち寄ってみると、同じ日大通信の国文に学ぶ方のブログ、8月下旬に更新された記事が、「退学」だった。卒業を目指されていた方で、1ヶ月前にはスクーリングやメディア授業のレビューが投稿されていたばかりだったので面食らった。しかし見方を変えれば、卒業率10%台と言われる現実とはこういうことなのかもしれないと思った。


とりわけ文学部(日大通信では、正確には文理学部)の学問領域は、ある程度の覚悟を決めて取りかからないと難しい。一言で言えば、入門者レベルでは楽しさよりも苦痛の度合いが濃い学問と言える。具体的な奥深さがわかるのには、経験上2年は必要だ。そこまでは辛抱しなければならないことも多く、何となく知識を詰め込むだけの段階から、それだけではあきたらず、という段階へ進めなければ、特に通信の場合は、退学という結論に至ることもあり得ないことではない。


卒業を目指し入学するも、途中で挫折。世間一般的にはよくある話かもしれないが、通信制大学が抱える問題が、ここには潜んでいるということも言えるだろう。


その大きなものは、やはり入試を受けずして入学が許可されてしまうという事実である。かといって、通信で本格的な入学試験を課したら、それこそ学生が集まらない。あるいは、はっきりした合否基準も定められず、結局は無試験も同然で入学させることになる。


それならば、定員を満たすまで誰でも受け入れましょう、ということになる。入試を行うことに無理があるならば、入学後に何らかの試験を課して、合格しないと特定の授業を受けられないなどの仕組みを作り、一定の学修水準を維持するなど、学生にとっても見通しのある負荷を与えるほうが、結果として卒業率アップにも繋がるように思える。

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