すでに通信にも波及している?
インターネットでブログをいろいろ訪問していたら、昨年秋に日大通信の英文学専攻に入学し、つい先日退学願を提出したという方の記事を見つけた。理由は、例のアメフト事件と、その後の大学の対応に失望した、というものだった。
実際、日大では通信教育部に籍を置いている運動部員もわりといる。そのような立場の学生にとっては胸中複雑、ということは察するに難くない。しかし、運動部に関係のない、純粋に勉学に勤しみたいという気持ちで日大通信の門を叩いた学生の中からも、このような学生が出てきている。一連の騒動の余波が、ついに通信教育部にも波及してきたということだろう。
通学課程と違い、通信の授業料は年間10万円程度(スクーリング等の受講料を除く)と安く、これは他大学の通信制課程と比較しても相当な安さである。この安さが、逆に退学へのハードルを下げているという見方もできるだろう。
さらに、編入学を含めた新入学を考える人にとっても、もはや授業料の安さだけの問題ではなくなっているかもしれない。私のように母校は別にあり、教職課程など、資格のために単位を取っているだけの学生にとっては、実際のところそれほど気にする問題ではない。
しかし、すでに退学して久しい今の私ではなく、これから教職課程を取ろうと、各大学の資料を集めていた時にこのような問題が起きてきたら、果たしてどうだっただろうか。都内で生活しているのであれば、英語の教員免許が取れるのは、都内では日大しかない。それでもやはり、日大を選んだか、遠方だとしても他の大学を選んだだろうか。
仕事や育児をしながら教職課程を履修しようと考える人達の思いは、いかに。